ハワイと日本、そして環太平洋の文化交流を目的に、毎年3月上旬に開催されるホノルル・フェスティバル。今年で28回目を迎えたホノルル・フェスティバルのメイン会場であるコンベンションセンターで、アートをテーマにしたホノルル・アート・マーケットが行われました。
3月9、10日に開催されたHonolulu Art Marketにアーティストが大集結!
2024.03.15昨年からホノルル・フェスティバル、ハワイコンベンションセンター会場内でスタートしたホノルル・アート・マーケットは、「Save the Beach Save the Ocean」をテーマに、世界で急速に減少しているビーチを守りたいという思いが込められています。
アートを通じてビーチのライフスタイルとカルチャーを伝え、子供達に大切なビーチを残していくことをコンセプトに、ハワイ、ビーチ、サーフィンなど海を感じられるアートやアイテムを揃えたマーケットなのです。
ヘザー・ブラウン(Heather Brown)さんやニック・カッチャー(Nick Kuchar)さん等、ハワイを代表する人気アーティストから、一般公募で募ったニューアーティストまで20以上のアーティストブースが一堂に会する豪華なイベントとなりました。
私が訪問したのは2日目。初日よりも、ゆっくりとお買い物ができそうでした。初日はヘザーさんやニックさんがブース内に登場し、大忙しだったとホノルル・アート・マーケットのオーガナイザーである、グリーンルームギャラリーCEO、ヨウヘイ・オオタニ氏。
ヘザーさんには会えませんでしたが、この日も、人気・注目のアーティストたちがずらりと勢ぞろい。なかなかこのようなチャンスはないので、会場でお話できたアーティストを一挙公開します!
LEIに魅せられたアーティスト、Judd Boloker
ハワイのカルチャーであるレイを、ハンドとデジタルの両方を使って描き起こすジャッド・ボロカー(Judd Boloker)さん。本職は医師なだけに、ボロカーさんのアートはとても緻密であり、美しい色が特徴的。
病院では未熟児養育医療を専門としているボロカーさんにとって、アートはセラピー的な役割も担っているそう。ホノルル・フェスティバルらしく、日本のレイメーカーが作った稲のレイのアートも展示販売していました。とにかく、イベントで見かけるボロカー氏はいつも楽しそうです!
ゆる〜いキャラが人気のWIMINI HAWAII
ミスター・メロー(Mr. Mellow)のゆるキャラや、ほっこりする癒しデザインが大人気のブランド、ウィミニ・ハワイ(WIMINI HAWAII)。オーナーデザイナーでモイリイリ地区にある直営店では、ハンドスクリーン印刷をされているユタカ・チノ(Yutaka Chino)氏もブースにおられました。
ハワイの地図をテーマにしたアートや、ハレイワやダイアモンドヘッドなど場所をテーマに描かれたデザインなど、ハワイ好きの心をぎゅっとつかんでくれそうな素敵な商品の数々を展示販売されていました。
マウイ島からフレッシュなニューアーティストも参加!
マウイ島から、フレッシュな顔ぶれも登場!お友達同士で出店していたのはマコ・ジョーンズ(Mako Jones)さんとリー・フレイ(Li Frei)さん。マコさんは日本出身で、リーさんはスイス出身という国際派。それぞれの個性が光ったアートが目を引きました。将来が楽しみです。
安定した人気のKris Goto
多忙なスケジュールの中、参加していたのはペンアーティストのクリス・ゴトウ(Kris Goto)さん。ホノルルフェスティバルにふさわしい、和をテーマにしたアートがメインに飾られていました。
安定的な人気を誇るクリスさんのブースは常に人だかり。個性的でディープなアートと気さくなキャラクターのギャップが最高のアーティストです。
4月には個展、6月にはグループ展を控え、大忙しのクリスさん。新作も楽しみです。
たくさんのプロジェクトが進行中のアップカミングアーティストLauren Trangmar
若手アーティストの中でもキラリと光る個性を発揮しているのが、ローレン・トラングマー(Lauren Trangmar)さん。ひと昔前の図鑑や解剖学本から飛び出てきたようなアートがなんともユニークで忘れられません。
今年から来年にかけて様々なプロジェクトが進行中のようで、ますます活躍が期待されるローレンさんです。
レアな本人登場!Margaret Rice
ハワイの自然美や女性の姿を優しい色合いで描くアーティスト、マーガレット・ライス(Margaret Rice)さん。見た目の美しさと、クシャっと笑ってお話ししてくれる姿に魅了されていまいます。実は私も本人にお会いするのは初めてでした。
ボールドな色とニュートラルな色の使い方が絶妙なバランスで、センスが光っていました。女性の凜とした姿や、優雅にたたずむ姿、生き生きとサーフィンをしている姿など、マーガレットさんの日々の生活の中で登場する女性たちを、現代的なタッチで表現しています。
個性的な出で立ちの気鋭アーティスト、Solario
くるくるっとスタイリングされたヒゲがトレードマークのアーティスト、ソラリオ(Solario)さん。日本が大好きなソラリオさんにとって、ホノルル・フェスティバルはまさにぴったりの会場でした。
ハワイに点在するミッドセンチュリーモダンの建物をノスタルジックに描いた独特な作品が注目され、新進気鋭アーティストの一人として注目されているソラリオさん。最近では、ハワイのローカルの人気スポット、カイムキ(Kaimuki)地区をテーマにしたアートな地図を描き、あちこちのお店で発見します。
日本を代表してハワイイベントに初登場、SHINGIIIIII
そして、日本を代表してホノルル・アート・マーケットに参戦したのが、東京、沖縄、ハワイを拠点にアーティスト活動されているシンギー(SHINGIIIIII)さん。ハワイをテーマにした掛け軸やアート、そしてアニメーションを展示していました。
ブースにお邪魔している最中に、ローカルのお兄さんが「このアニメーションがかっこいい!どこで手に入るんだ?」と、すごい勢いで話しかけられていたシンギーさん。ハワイ初のイベントで、早くも熱狂的なファンを獲得し、これからハワイのギャラリーのあちこちで見ることができそうな予感です。
再利用して使えるエコなBee's Cotton Wrap
ホノルル・アート・マーケットの横では、クラフトフェアも開催され、そこでも多くのブース出展をしていました。その中で、私もファンのビーズ・コットン・ラップ(Bee’s Cotton Wrap)のブースを発見!プラスチックラップに変わって、ハワイのビーワックス(ミツロウ)を使った、何度も使えるフードラップなんです。
ハワイのホール・フーズ・マーケット(Whole Foods Market)やダウン・トゥー・アース(Down To Earth)などのスーパー、そしてギフトショップなどで販売していますが、ホノルル・フェスティバルではなんとオーナーのカツコさんが出店していました。イベントだと、オーナーさんに直接お話を聞けるというのも醍醐味です。
アートやクラフトフェア以外にも、縁日、フード、映画、県人会ブースなど一つの会場で盛りだくさんの内容で、あっという間に時間が経ってしまいました。
日本にいる時とはまた違った感覚で日本文化を感じ、ホノルル・アート・マーケットで人気アーティストたちとも出会える、一度に二度楽しいホノルル・フェスティバル。旅行計画の際に3月を選ぶなら、ホノルル・フェスティバルのスケジュールに合わせてハワイに来てみるのも、違った角度からハワイを楽しめて面白いかもしれません!
ホノルル・フェスティバル/ Honolulu Festival
https://www.honolulufestival.com/ja/
場所: ハワイコンベンションセンター
1801 Kalākaua Ave, Honolulu, HI 96815
開催月: 毎年3月
ハワイコンベンションセンター地図
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