「お花見」というと春のイメージですが、ハワイでは木々の花が咲き誇る6月から7月が、まさにお花見の季節!特にワイキキは、散歩しながら様々な種類の木が一気に見られるという、なんともお得感のある、お散歩タイムを楽しめます。今回は、この時期に花が咲く木々と、お花見を楽しめる「お散歩コース」をご紹介します。
ハワイは「お花見」シーズン!おすすめのお散歩コースはこちら
2024.06.26夏場のハワイをカラフルに彩るシャワーツリー
例年、ハワイは5月に入る頃までに雨季が終わり、その後、乾季が訪れます。その時期に合わせるかのように花が豪華に咲き誇るのが、街路樹として街を彩る「シャワーツリー」です。
白から黄色、黄色からピンクなど、グラデーションが美しいシャワーツリーの花。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
ワイキキのメインストリート、カラカウア通りをはじめ、道路沿いや公園で多く見られます。ワイキキで、シャワーツリーの「お花見」が楽しめる場所の一つが、ワイキキ西部にあるヒルトン・ハワイアン・ビレッジに程近い、「フォート・デルッシー」と呼ばれる場所辺り。アメリカ軍の所有地で、軍関係者用のハレコア・ホテルや、陸軍博物館といった施設があります。
陸軍博物館前には、大砲や戦車のディスプレイも。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
木々を眺めながら、ゆったり散歩できるカリア・ロード
陸軍博物館の前の道「カリア・ロード」沿いは、シャワーツリーが数多く植えられ、木々の真下に入ることができるため、お花見気分で散歩を楽しめます。
陸軍博物館前から見た景色。先に進むと、カリア・ロードに出ます。緑に囲まれながら、のんびり散歩…ストレスが飛んでいきます! 写真:Hawaii Historic Tour LLC
このあたりのシャワーツリーは、まだ若い木のようで背が低く、花をジックリ目の前で見ることができるのがいいところ!
花の様子がよ~く分かります。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
さらに、海沿いのカリア・ロードから少し内陸にある、カラカウア通りに向かって歩き、舗装された細い道をたどると、道を挟むように植えられた木々が見えてきます。
木々の間を通れるように、通路ができています。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
遠くからでも見える、ピンクや白の花が咲くこの木は…
アクセサリーなどのモチーフにもなるプルメリアの花。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
街路樹としてワイキキでもよく見られる、プルメリアです。キング・カメハメハ・デー(6月11日・ハワイの祝日)に合わせて、カメハメハ大王像が花のレイで飾られますが、このプルメリアの花がレイの素材として使われています。
見上げると、プルメリアの花だらけ! 写真:Hawaii Historic Tour LLC
この場所では、「上を見上げると、一面プルメリア!」という体験もできてしまいます。思わず、ここで寝転びたくなりますね。
「この木何の木?」日立の樹と、同じ木がワイキキにも
フォート・デルッシー辺りを歩いていると見えてくる、まるで傘のように大きく広がる木。
枝を横に広げ、大きな日陰を作ってくれています。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
それは、かわいいピンクの花を見せてくれる、「この木何の木?気になる木~♪」(日立の樹)でおなじみの「モンキーポッド」。
「ネムノキ」という名前で、日本でも見られる木です。フサフサとした鳥の頭の毛のようにも見えるピンクの花は、拡大してみると、こうなっています。
美しいですね! 写真:Hawaii Historic Tour LLC
この花によく似た花が咲くのが、ハワイ固有種の「オヒアレフア」。こちらの花は、他の木々の花よりも少し早く、4月頃から見られます。
力強さを感じる姿のオヒアレフア。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
オヒアレフアといえば、赤い花がよく知られていますが、黄色い花もワイキキで見られます。
黄色い花はかわいらしい印象。 写真:Hawaii Historic Tour LLC
オヒアレフアはハワイ固有種で、数の減少が危ぶまれています。ワイキキ中心部にあるロイヤル・ハワイアン・センターでは、赤と黄色の花を咲かせるオヒアレフアが植えられていますので、貴重なその姿を、ぜひ見てみてください。
サンサンと太陽が輝くワイキキ。そこに適度な涼しさをもたらしてくれる、たくさんの木陰。暑い時期のワイキキ散策も木陰に入りながら、木々がもたらしてくれる「お花見タイム」を、ぜひ楽しんでみてください。
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